離婚調停の流れ解説 その2 調停室に入ってからの行動


 

離婚調停で家庭裁判所に行ってからの流れを知りたい、教えて?➁

 

調停室に入ると、裁判所から調停手続きの説明がありますが、ほんの数分で済みます。

その後は申立人と相手方が交互に呼ばれるかたちで調停室に入り(約30分程度ずつ)調停委員と話し合いを進めます。

 

「調停室にいるのは誰?」

この段階では調停委員2名と当事者(自分)だけです。

当事者に弁護士がついている場合は、代理人弁護士も入室します。

 

 

「調停委員というのは?」

各裁判所には最高裁判所から任命された非常勤職員の調停委員がいて、離婚調停では男性1名、女性1名の計2名の調停委員が担当します。

調停委員の年齢は40歳以上70歳未満で、弁護士の資格を持っていたり専門的知識を持っていたり、民生委員などが選ばれています。

 

 

「交互に、30分程度で話が終わらない時は?」

基本的には30分で交代し、それを2回ずつで合計2時間程度がパターンですが、基本パターン通りに行かないことは多く、話の内容によっては当事者への説得に時間を費やしたり、当事者から書類が出されていないために聞き取りに時間がかかってしまうこともあります。

その逆で、ほとんどやることがなくてすぐに終わってしまう場合もあるのです。

長めに3時間と想定して、その後もし別の予定が入っている場合は手続きの説明の時に自分が退出したい時間を伝えておくのがよいでしょう。

 

 

話し合いを進めていき、時間がきてしまったり何か準備をして来なければこれ以上進められない状態になれば、その日の調停は終了して続きは次回にということになります。

次回というのは調停委員の出勤や、ほかの調停が入っていない曜日や時間、調停室の空き状況に合わせて予定を組み、約1ヶ月後に設定される場合が多いです。

 

 

離婚調停は相手と議論することはなく、調停委員との話し合いで進めていくものですが、

その途中で自分が辛かった時のことを思い出してしまったり、調停委員にうまく伝わらずイライラしてしまったり、想定外の自分の感情の変化で終わるとその日はどっと疲れてしまうことも考えられます。

調停期日が近づいたら体調管理も大切ですし、前日には着て行く服まで準備を済ませ、睡眠をたっぷりとってリラックスした状態で出かけてください。

 


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